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子どもたちにとって、その成長過程における多くの出会いや豊かな体験は、大きな心の糧となっていきます。大人になって、狭い視野ではなく、あらゆる角度から物事を考えられる発想の原点は、子ども時代の様々な体験の中にこそ、あるといえます。異年齢の多様な仲間との交流や多くの活動を通して、主体性や創造性を培い、自らの個性を育てることができます。また、結果だけを重視するのではなく、自分自身で考え、判断し、失敗してもまたチャレンジする過程こそが大切です。
今、子どもたちは、いきいきとした子ども時代を生きるためにふさわしい環境の中にいるとはいえません。私たち大人がつくり出した現代社会は、「子どもたちが人間らしく育つ」という、最も基本的な権利さえ保障できない困難な状況にあります。
子どもは本来、自ら育つ力をもっています。私たち大人は、その力を信じ、子どもたちが個性をのばして健やかに育っていくための、環境を整える責任があります。また、子どもたちの成長にとって本当に必要なものは何か、真摯に問い直す必要があります。さらに、地球に目を向け、人と人とのつながりを大切にし、力を合わせて、社会全体で子どもたちの育ちを見守り、支援していく活動が重要になっています。
むさしの子ども劇場は、「地域の子どもたちが、子どもらしく伸び伸びと育つ場をつくりたい」という願いから、地域の親たち・青年たちによって1973年2月に創立されました。以来30年間私たちは、子どもたちの主体的な体験活動や文化活動を続けてきています。これまで積み重ねてきたその経験をもとに、「子どもたちが人間らしく育つよう、あらゆる人たちとともに、豊かな地域社会づくり」を目的として、特定非営利活動法人 むさしの子ども劇場を設立いたします。
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